この世とあの世を
描き尽くした
名場面100
「五百羅漢図」はただの〝羅漢さんの肖像画〟ではありません。そこに描かれているのは、羅漢たちによって繰り広げられる、全100編のスペクタクル。彼らの人間味あふれる日常生活や厳しい修行、人々を救済する様子、おぞましい地獄をはじめとした六道世界。あるいは龍虎を飼い慣らし、頭から水を吹き出し、割けた腹から仏が現れる、奇想天外な超能力の数々──。
想像を超えた羅漢ワールドと衝撃シーンが続く一信の「五百羅漢図」は、これまでの日本美術のイメージを凌駕する、未知の視覚体験をもたらします。