京都
- 俵屋宗達
- 尾形光琳
- 狩野山雪
- 伊藤若冲
- 円山応挙
- 長澤蘆雪
- 曾我蕭白
- 池 大雅
- 与謝蕪村
- 祇園井特
- 狩野永岳
曾我蕭白
豪快!大胆不敵な墨技
鋭い爪を岩に立て、振り向きざまに吠(ほ)える獅子。寺院の守護神・仁王像の口を大きく開いた阿形(あぎょう)に見立て描かれている。荒れ狂うような豪壮な筆さばきは、水墨の特質を把握し、自在に操ることができた蕭白ならではのもの。右幅、口を強く結んだ吽形(うんぎょう)の獅子もお見逃しなく。
与謝蕪村・円山応挙
応挙 蕪村、両巨匠の合作
手ぬぐいを被った猫と、着物姿の杓子(しゃくし)[しゃもじ]が踊っている。猫は円山応挙、杓子は与謝蕪村の作で、酒宴に同席の折、戯れに描いたものか。「爺も婆も猫も杓子も踊りかな」と句が添えられ、笑いを誘う。絵の周囲の表装に描かれた、可憐なススキと青い小花にも注目したい。
伊藤若冲
色彩の魔術師・伊藤若冲
長さが10メートルを超す絹地に、野菜や果物、両生類や虫が生き生きと描かれている。注目すべきは濃淡の変化に富む、みずみずしい色彩。なかには、絵の具の種類が解明できない色も含まれているという。着色画と水墨画、双方を極めた若冲の集大成というべき名品。