「扇」が、日本の発明品であることをご存知でしょうか。
中国から伝わった団扇をもとに、日本で生み出された折り畳める形式の扇。
早く十世紀末には中国や朝鮮半島に特産品としてもたらされ、
近代に至るまで、日本が世界に誇る一品でありつづけました。
また宗教祭祀や日常生活における用具としてだけでなく、気分や場所、季節に応じて取りかえ、
携帯できる扇は、貴賤を問わずいつでもどこでも楽しめる、最も身近な美術品でした。
和歌や絵が施され、贈答品として大量に流通すると、
人と人をつなぐコミュニケーション・ツールの役割も担いました。
さらに扇は、屛風や巻物、そして工芸や染織などとも結びついて、多彩な作品を生み出していきます。
あらゆるジャンル、あらゆる流派と交わる扇には、
この国の人々が求めてきた美のエッセンスが凝縮されているのです。
本展では、日本人が愛した「扇」をめぐる美の世界を、幅広い時代と視点からご紹介します。
動かし翻すたび表情を変える手中の扇のように、「扇」の多面的な世界をお楽しみください。
開館時間 | 9:00〜17:00 (入館は16:30まで) |
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休館日 | 月曜日 ※ただし4月1日、29日、5月6日は開館 |
観覧料 | 一般1,300(1,100)円╱シニア・学生1,100(900)円 |
コレクション展セット券〈当日券のみ〉 | 一般1,400(1,200)円╱学生1,200(1,000)円 |
- シニアは70歳以上の方、( )内は前売りおよび20名以上の団体料金。
- 高等学校、中等教育学校、特別支援学校に在籍の方等は無料。 ※障害者手帳等をご持参の方とその介護の方1名は無料。
- 前売り券はローソンチケット(Lコード62865)、セブンチケットおよび県内各プレイガイドにてお買い求めください。
- 主催
- 山口県立美術館、朝日新聞社、yab山口朝日放送
- 後援
- 山口県教育委員会、山口市、山口市教育委員会、一般社団法人山口県観光連盟、山口商工会議所、
一般財団法人山口観光コンベンション協会、湯田温泉旅館協同組合 - 特別協力
- エフエム山口
- 特別協賛
- 4月13日(土) 14:00〜15:00 [会場]山口県立美術館 講座室
- [講師]岡本麻美(山口県立美術館 専門学芸員)
- [定員]80名(聴講無料、当日先着順)
3月23日・30日、4月20日・27日(いずれも土曜日)
10:00〜(30分程度、申込不要)
《舞踊図》(部分) 六面 江戸時代 17世紀 サントリー美術館