展示案内
動物写真家・岩合光昭の真骨頂。
南アメリカ中央部に位置する世界最大の熱帯湿地・パンタナール。
その圧倒的なスケールは日本の本州の面積に匹敵し、大部分がユネスコの世界遺産に登録されています。2015年から2017年にかけて5度にわたってパンタナールを訪れた岩合は、念願のジャガーをはじめ、カピバラ、パラグアイカイマン、アメリカバクなど多種多様な動物の生態をカメラに収めました。本展では、大地が豊かな水に覆われる雨季と草原が広がる乾季、その両方のパンタナールの姿を2メートル超のサイズを含む100点余りの作品によってご紹介します。大自然のなかで生きる動物たちのありのままの姿を大迫力の画面でご堪能ください。
作品解説(一部)

スミレコンゴウインコが彩る。

思わず鯉の滝登りを連想してしまう。
この水がパンタナールとなる。

鼻を寄せ合ったあと、
交尾のような動きを見せる。

ウシタイランチョウが
飛ばされているのではなく、
鼻の上に下りようとしている。

パラグアイカイマンと撮りたくて、
真横に並んでカメラを構える。
視線を感じる。

頭上のアクリヤシの実に
手を伸ばそうとしている。
※作品の解説文は岩合光昭本人によるものです。
© Mitsuaki Iwago
同時開催|ネコ科の動物を中心とした屋内外展示「THE CATS」

ねこは野生動物だ。
岩合を象徴するイエネコをはじめライオンやトラ、チーターなどネコ科の動物が勢ぞろい。
岩合が半世紀以上ライフワークとして撮影しているイエネコのほか、地球を巡り捉えた野生のネコ科動物たちの多彩な姿をご覧いただきます。世界各地の美しく、時に愛らしい、時に勇猛な、魅力あふれる「ねこ」たちを、緑に囲まれた当館の敷地内を散策しながらお楽しみください。
展示作品(一部)
© Mitsuaki Iwago