1922(大正11)年、東京の浅草で生まれた山下清は、緻密で色鮮やかな貼絵による独特の世界を確立し、「日本のゴッホ」とも称されました。1971(昭和46)年に49歳の若さで世を去るまでの波乱に満ちた生涯は、映画やテレビドラマにもなり、ほのぼのとした物語として幅広い層の支持を受けてきました。しかし必ずしもその人生が正確に伝えられていたわけではありませんでした。
本展は、画家としての山下清が何を考え、何を感じながら作品を生み出したのかという視点に立ち、芸術家としての山下清の真の姿に迫ろうとするものです。生い立ちから貼絵との出会い、そして山下清の代名詞ともなった「放浪」。放浪の後、画家として活躍し、様々な手法に挑戦する姿やヨーロッパを旅し円熟期を迎える最晩年までを3章に分け、代表的な貼絵をはじめ、油彩画や水彩画、ペン画、陶磁器など128点の作品と資料37点を紹介します。
作品修復を実際に手がけた岩井さんに、山下清の作品の魅力についてお話いただきます。
【日時】7月27日(日)14:00~(開場13:30)
【講師】岩井希久子氏(絵画保存修復家)【場所】山口県立美術館講座室
【定員】80名(当日先着順)聴講無料
家族だけが知る山下清の素顔について、お話しいただきます。
【日時】8月3日(日)14:00~(開場13:30)
【講師】山下浩氏(山下清作品管理事務局代表/山下清の甥)
【場所】山口県立美術館講座室
【定員】先着80名(当日先着順)聴講無料
当館学芸員が作品の見どころを紹介します。
8月2日、9日、16日、23日、30日(いずれも土曜日)10:00~(30分程度、申込不要)
美術館ボランティア・スタッフと一緒にお話をしながら作品を楽しみましょう。
8月2日、9日、16日、23日、30日(いずれも土曜日)
11:00~(30分程度、申込不要)