野田弘志(1936-)は、日本のリアリズム絵画を代表する画家の一人です。東京藝術大学を卒業後、イラストレーターとして多忙な日々を送る中で、絵画制作への想いが高まり、30代半ばより画業に専念するようになりました。広島市立大学芸術学部で後進の指導にあたったのち、現在は北海道のアトリエで日夜制作に没頭する日々を送り、傘寿を超えてなお、リアリズムの画壇をけん引し続けています。
本展は、画家・野田弘志の最初期から近作まで、その画業の全容を回顧するものです。自身のスタイルを模索していた学生時代の作品、広告会社時代のイラストやデザイン。画壇デビューを果たした頃の細密な静物画群(「黒の時代/金の時代」)から、その名が全国的に知られる契機となった新聞連載小説『湿原』(加賀乙彦著)の挿絵原画。骨、あるいは生ける人間を描き、死生観を示そうとしたシリーズ「TOKIJIKU(非時)」「THE」、そして近年手掛けている等身大肖像のシリーズ「聖なるもの」「崇高なるもの」まで。人物・静物・風景、いずれのモチーフを前にしても、一貫してひたすらに見つめ、描くことで「存る」ということを突き詰めようと、野田弘志が歩んできたリアリズムの道をたどります。
開催概要
2022年4月27日(水)〜2022年6月19日(日)|山口県立美術館
- 開館時間
- 午前9時~午後5時(入館は午後4時まで)
- 休館日
- 月曜日(ただしファーストマンデー(5月2日、6月6日)は開館)
- 主催
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- 山口県立美術館
- 朝日新聞社
- yab山口朝日放送
- 特別協力
- エフエム山口
- 観覧料
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- 一般 1,400円( 1,200円)
- シニア・学生 1,200円(1,000円)
- 18歳以下無料
- シニアは70歳以上の方、( )内は前売およびオンラインチケットの料金。
- 高等学校、中等教育学校、特別支援学校に在籍の方等は無料。 *障害者手帳等をご持参の方とその介護の方1名は無料。
- 前売券は、ローソンチケット(Lコード63067)、セブンチケットでお求めください。
オンラインチケットの購入は、画面右側の「チケット購入」のタブをクリックして販売サイトにお進みください。
ご来館される皆さまへ
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