およそ2000年前に描かれた古代ローマ時代の壁画をご紹介する本展覧会。山口では初となるポンペイの壁画展の構成と展示の見どころをご紹介します。
展覧会は神秘的な部屋からスタートします。そびえ立つ柱は、まるで2000年前に滅んだポンペイの墓標のよう。闇に浮かび上がる壁画が、みなさんを2000年前のポンペイに誘います。
- 「ポンペイの壁画展 第一室」展示風景
古代ローマの壁画は本来、部屋の壁全面に描かれていたもの。本展覧会の目玉の一つが、農園別荘の食堂をぐるりと囲むように描かれていた壁画を2000年前と同じようにご覧いただける立体展示です。一歩足を踏み入れると、そこはまさに古代ローマ!
- 《カルミアーノ農園別荘》展示風景
ポンペイの壁画の多くは、個人の邸宅や別荘に描かれていたものですが、本展覧会にはそうしたプライベートなものとは異なる作品も出品されています。日本初公開となるこれらの壁画は、歴代のローマ皇帝を祀る神殿「アウグステウム」に描かれていました。その完成度の高さから、“奇跡の絵画”とも呼ばれる壁画。山口で見られる貴重な機会をお見逃しなく!
- 「アウグステウム」展示風景
- 《赤ん坊のテレフォスを発見するヘラクレス》展示風景
- 《テセウスのミノタウロス退治》展示風景