ランス美術館展〜華麗なるフランス絵画〜絢爛たるバロックから麗しのフジタまで

◎開催概要

フランス北東部、シャンパーニュ地方の中心たる古都、ランス。この街では、5世紀以来、歴代のフランス王が戴冠式を行ってきました。市の南部にはブドウ畑が広がり、シャンパン醸造の本場としても有名です。日本とも関わりがあり、画家、レオナール・フジタ(藤田嗣治)が晩年フランスへ帰化したのち、カトリックの洗礼を受けたのはランスの大聖堂においてでした。彼が自ら壁画を描き、今は夫人と眠るフジタ礼拝堂も、ランスにあります。
ランス美術館は、この由緒ある都市の中心街に位置しています。シャンパンで財を成した人々によって収集されたコレクションを基に、1913年に開館しました。本展では、フランスの絵画や工芸を中心とした、ランス美術館の珠玉のコレクションから、17〜20世紀までのフランス美術と、フジタ礼拝堂壁画のための素描を中心としたレオナール・フジタの作品など、約70点をご紹介します。華麗なるフランス絵画400年の歴史をご堪能ください。

18歳以下無料|ランス美術館展|華麗なるフランス絵画 ~絢爛たるバロックから麗しのフジタまで~

  • [開館時間] 9:00〜17:00 (入館は16:30まで)
  • [休館日] 月曜日 ※ただし、7月17日、8月7日は開館
  • [観覧料] 一般1,300(1,100)円╱シニア・学生1,100(900)円

◎コレクション展セット券〈当日券のみ〉

一般1,400(1,200)円╱学生1,200(1,000)円

  • ※シニアは70歳以上の方、( )内は前売りおよび20名以上の団体料金。
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  • ※高等学校、中等教育学校、特別支援学校に在籍の方等は無料。 ※障害者手帳等をご持参の方とその介護の方1名は無料。
  • [主催]山口県立美術館、毎日新聞社、tysテレビ山口 [後援]在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本
  • [企画・監修]ランス美術館 Exposition produite et gérée par le Musée des Beaux-Arts de la VILLE DE REIMS.
  • [協力]エールフランス航空、ヤマトロジスティクス、G.H.マム [山口会場後援]山口県教育委員会、山口市、山口市教育委員会、一般社団法人山口県観光連盟、山口商工会議所、一般財団法人山口観光コンベンション協会、湯田温泉旅館協同組合
  •  [企画協力]株式会社ブレーントラスト [特別協力]エフエム山口
  • [特別協賛]

ランス市とは

王の街、世界遺産の街、シャンパンの街

古くは古代ローマ時代にまでさかのぼる歴史を持つランス。496年、この街でクローヴィス1世が大司教聖レミギウスによって洗礼を受け、カトリックに改宗しました。この故事に倣い、ランスは歴代のフランス王が戴冠式を行う「王の街」となったのです。王たちの戴冠式の舞台となったランス大聖堂は、美しいステンドグラスや微笑の天使の彫刻でも知られる、代表的な聖堂の一つ。1991年には世界遺産に指定されました。またランスと言えばシャンパン醸造の本場。ポメリー、G.H.マムなど、市内には多数のシャンパン・メゾンが存在します。カーヴと呼ばれる貯蔵庫などを見学するツアーもあり、日本からも多数の観光客が訪れています。

藤田嗣治がレオナール・フジタになった街

下絵素描群展示風景
平和の聖母礼拝堂壁画のための下絵素描群展示風景

おかっぱ頭に丸メガネの独特な風貌で知られる画家、藤田嗣治(1886–1968)。エコール・ド・パリと呼ばれる、ピカソやシャガールらが活躍した20世紀初頭のパリで、乳白色の肌をした裸婦像によって一躍時代の寵児となりました。第二次世界大戦後は日本画壇と決別。渡仏してフランス国籍を取得します。G.H.マム社会長ルネ・ラルーと知り合い、1959年、彼を代父としてランス大聖堂でカトリックの洗礼を受けました。洗礼名はレオナール・フランソワ・ルネ。こうして藤田は、ランスで「レオナール・フジタ」となったのです。フジタが50年代初頭より温めていた礼拝堂建設の構想についても、ルネ・ラルーの援助により同社敷地内に実現しました。現在フジタが君代夫人とともに眠るこの平和の聖母礼拝堂、通称「フジタ礼拝堂」内部に描かれたフレスコ画は、画家晩年の集大成と言える傑作です。本展では、フジタ礼拝堂壁画のための下絵素描の数々もご覧いただけます。

◎関連イベント

~シャンパンを楽しむ~『「ランス美術館展」ギャラリーツア-&夏のフレンチ』

「ランス美術館展」を学芸員の解説付きで鑑賞した後、
「マリーゴールド山口」でシャンパンとシェフこだわりの夏のフレンチをお楽しみいただきます。
7月28日(金)17:15〜

[会場] 山口県立美術館、マリーゴールド山口
[講師] 展覧会解説:矢追 愛弓(山口県立美術館 専門学芸員)
料理解説:迫川 哲規(「マリーゴールド山口」料理長)
司会進行:木村 智美(tysテレビ山口 アナウンサー) 
[定員] ペア10組20名様(男女は問いません)
※応募多数の場合は抽選となります。
※未成年者、ペットのご同伴は固くお断りします。
[参加費] 3,500円/1人(「ランス美術館展」観覧料込、税込)
[応募方法]
下記のどちらかでお申し込みください。

入門講座「魅惑のフランス絵画─ランス美術館のコレクションより」

  • 7月15日(土)、8月12日(土) 14:00〜15:00
  • [会場]山口県立美術館 講座室
  • [講師]矢追愛弓(山口県立美術館 専門学芸員)
  • [定員]80名(当日先着順、無料)

学芸員によるギャラリー・トーク

7月8日、15日、22日、29日、8月5日、12日(いずれも土曜日)
10:00〜(30分程度、申込不要)

こどものためのギャラリートーク「みんなでみよう」

美術館ボランティア・スタッフと一緒に、楽しく作品を鑑賞してみませんか。
7月22日、29日、8月5日(いずれも土曜日)
11:00〜(30分程度、申込不要)

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