スウェーデン絵画〜北欧の光、日常のかがやき|山口県立美術館

展示案内

北欧がもっと、好きになる。

かつて「描くべきもののない国」とさえ言われたスウェーデン。19世紀後半、若い芸術家たちはフランスで最先端の美術に触れたのち、祖国へと戻り、「スウェーデンらしい」主題とそれを描くにふさわしい表現を模索しました。幻想的な光に包まれた森と湖、シンプルな装飾やインテリアで彩られた 室内で穏やかに時間を過ごす人々。スウェーデンの画家たちが描いたのは、こうした故郷の風景や日常の生活でした。 本展では、「北欧の光」、「日常のかがやき」をキーワードに、スウェーデンの画家による名品80点をご紹介します。

出品目録(PDF)

北欧の淡い光、神秘的な風景

季節によって日照時間が大きく変化する北欧では、
光の移ろいが自然の表情を様々に変化させます。
日没や夜明けの薄明りに包まれたスウェーデンの自然は、
神秘的で静謐な雰囲気をたたえています。

画像:川辺の冬の夕暮れ
グスタヴ・フィエースタード 《川辺の冬の夕暮れ》
1907年 油彩、カンヴァス Photo: Nationalmuseum
画像:冬の月明かり
グスタヴ・フィエースタード 《冬の月明かり》
1895年 油彩、カンヴァス
Photo: Hans Thorwid / Nationalmuseum
画像:川辺の冬の夕暮れ
グスタヴ・フィエースタード 《川辺の冬の夕暮れ》
1907年 油彩、カンヴァス
Photo: Nationalmuseum
画像:夏の夜(習作)
オット・ヘッセルボム 《夏の夜(習作)》
1900年頃 油彩、カンヴァス
Photo: Cecilia Heisser / Nationalmuseum

古の北欧に誘われて

草原で輪になって踊る妖精たち。
船首に竜の装飾が施されたヴァイキング船。
画家たちは、北欧の神話や歴史に登場するモティーフを、
幻想的な光のもと、詩情豊かに描き出しました。

画像:ニルス・ブロメール 《草原の妖精たち》
ニルス・ブロメール 《草原の妖精たち》
1850年 油彩、カンヴァス Photo: Cecilia Heisser/Nationalmuseum
画像:グスタヴ・アンカルクローナ《太古の時代》
グスタヴ・アンカルクローナ
《太古の時代》
1897年 油彩、カンヴァス
Photo: Åsa Lundén / Nationalmuseum

日常のかがやき

質素ながらもぬくもりのある室内で、
画家の身近な人々の飾らない生活の様子が、
親しみのこもった表現で捉えられています。
画家たちは、暮らしの中でのささやかな喜び、
日常のかがやきをそっと見つけだし、
丁寧に描き出しました。

画像:エーヴァ・ボニエル《家政婦のブリッタ=マリーア・バンク(愛称ムッサ)》
エーヴァ・ボニエル
《家政婦のブリッタ=マリーア・バンク
(愛称ムッサ)》
1890年 油彩、カンヴァス
Photo: Anna Danielsson / Nationalmuseum
画像:カール・ラーション 《カードゲームの支度》
カール・ラーション 《カードゲームの支度》
1901年 油彩、カンヴァス
Photo: Anna Danielsson / Nationalmuseum
画像:ファンニ・ブラーテ 《陽光》
ファンニ・ブラーテ 《陽光》
1898年 油彩、カンヴァス
Photo: Linn Ahlgren / Nationalmuseum
画像:カール・ラーション《クリスマスと新年の間(『ある住まい』より)》
カール・ラーション 《クリスマスと新年の間(『ある住まい』より)》
1894–1899年 水彩、紙 Photo: Erik Cornelius / Nationalmuseum
画像:エーヴァ・ボニエル《家政婦のブリッタ=マリーア・バンク(愛称ムッサ)》
エーヴァ・ボニエル
《家政婦のブリッタ=マリーア・バンク(愛称ムッサ)》
1890年 油彩、カンヴァス
Photo: Anna Danielsson / Nationalmuseum

故郷へのまなざし

「スウェーデンらしい」主題を求めた芸術家たちは、
近代化が押し寄せる都市を離れ、
地方に残るスウェーデンの伝統的な文化を
生き生きと描き出しました。

画像:キーリアン・ソル 《レットヴィックの夏至祭の踊り》
アンデシュ・ソーン 《故郷の調べ》
1920年 油彩、カンヴァス
Photo: Viktor Fordell / Nationalmuseum
画像:アンデシュ・ソーン 《編物をするダーラナの少女コール=マルギット》
アンデシュ・ソーン
《編物をするダーラナの少女コール=マルギット》
1901年 油彩、カンヴァス 
Photo: Cecilia Heisser / Nationalmuseum
画像:アンデシュ・ソーン 《故郷の調べ》
キーリアン・ソル 《レットヴィックの夏至祭の踊り》
1852年頃 油彩、カンヴァス Photo: Nationalmuseum
画像:キーリアン・ソル 《レットヴィックの夏至祭の踊り》
アンデシュ・ソーン 《故郷の調べ》
1920年 油彩、カンヴァス
Photo: Viktor Fordell / Nationalmuseum

作品はすべてスウェーデン国立美術館蔵

スウェーデン国立美術館

1792年にストックホルムに開館した、ヨーロッパで最も歴史のある美術館の一つ。そのルーツはスウェーデン王室のコレクションに遡る。1500年から1900年頃までの絵画、彫刻、素描、版画、そして中世初期から現代にいたる工芸、デザイン、肖像画など、約70万点を収蔵。スウェーデン随一の美術館であると同時に、北欧の最も重要な美術品ならびに工芸作品のコレクションを有する美術館の一つとして知られている。

Photo: Anna Danielsson / Nationalmuseum