山口を歩く

雪舟は三十代半ばで京都から山口に移り住み、香積寺(大内義弘の菩提寺)や保寿寺の周辺に住んでいたと考えられています。この地図には、雪舟とその時代に特にゆかりの深い寺院などを載せています。往時に想いをはせながら、雪舟が歩いた山口の寺院や山河をご探訪ください。

1 雲谷庵 | 2 香積寺・国清寺 | 3 法泉寺・保寿寺・正法寺 | 4 妙喜寺
5 清水寺 | 6 大内館・築山館 | 7 興隆寺・妙見社 | 8 闢雲寺

 

雲谷庵 山口市天花

雲谷庵 山口市天花

雲谷庵(雲谷軒)は七尾山の西麓、天花にあったと伝えられ、雲谷等顔が拝領した雲谷軒はここと考えられている。現在の雲谷庵は明治十七年に近藤清石らがその遺跡を購入し再建したもの。(→地図を見る

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香積寺(廃寺、現瑠璃光寺)山口市香山町/国清寺(廃寺、現洞春寺)山口市水の上町

香積寺(廃寺、現瑠璃光寺) 山口市香山町
国清寺(廃寺、現洞春寺) 山口市水の上町

香山の北、五重塔(国宝)で知られる現在の瑠璃光寺と洞春寺の周辺は山口禅林の最重要拠点だった。ここには大内義弘の菩提寺・香積寺(臨済宗)、大内盛見の菩提寺・国清寺(臨済宗)があり、五重塔、洞春寺山門(国重文)は当時のもの。(→地図を見る

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泉寺・保寿寺・正法寺(全て廃寺)

法泉寺・保寿寺・正法寺(全て廃寺)

香山の西北、鴻ノ峰との谷間となる現在の山口県庁(滝町)付近には、大内政弘の菩提寺・法泉寺(臨済宗)や以参周省のいた保寿寺(臨済宗)などの禅宗寺院があったと伝える。五十鈴ダム奥の山林に政弘墓がある。(→地図を見る

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妙喜寺(現常栄寺)山口市宮野下

妙喜寺(現常栄寺) 山口市宮野下

雪舟庭(常栄寺庭園、国史跡・国名勝)で知られる常栄寺の地には、政弘の父教弘が康正元年(一四五五)に創建した妙喜寺(曹洞宗)があった。雪舟庭はこの寺院のために雪舟が西湖の風景を移したものと伝える。(→地図を見る

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清水寺 山口市宮野下

清水寺 山口市宮野下

宮野と大内御堀を結ぶ坂堂峠付近に仁王門を構える清水寺は、かつては大小の諸堂が建ちならぶ天台寺院で、政弘の代に真言宗へ改められたと伝える。山王社本殿、観音堂は室町時代後期の造建とされる。(→地図を見る

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大内館(現龍福寺)山口市大殿大路/築山館(現八坂神社)山口市上竪小路

大内館(現龍福寺) 山口市大殿大路
築山館(現八坂神社) 山口市上竪小路

山口の中心である大内館の北には、教弘が作ったという築山館があり、連歌師宗祇が招かれた連歌会などで大いににぎわったという。龍福寺はもと鴻ノ峰南麓の普門寺の地にあった。現在修理中(平成二十一年度まで)の本堂(国重文)は興隆寺本堂(釈迦堂)を移築したもの。(→地図を見る

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興隆寺・妙見社 山口市大内御堀

興隆寺・妙見社 山口市大内御堀

北辰妙見社は大内氏の始祖・琳聖太子の来朝を予言したとされる妙見(北辰、北極星)を祀る氏神。雪舟の「四季山水図巻」はここへ奉納されたとする説がある。大内氏の氏寺として栄えた興隆寺(天台宗)には現在、中興堂に永正元年(一五〇四)造像の「釈迦如来像」が伝来する。(→地図を見る

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闢雲寺(現泰雲寺)山口市下小鯖

闢雲寺(現泰雲寺) 山口市下小鯖

山口では曹洞宗も強く、月光山闢雲寺はその一大拠点。「芦葉達磨図」(模本)に賛を寄せる妙喜老人竺心慶仙も住職を務めたことがある。境内東には壮大な飛沫を誇る鳴滝がある。(→地図を見る

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山口市内地図

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