山口県立美術館|山口県山口市

ハーフ・ドーム、マーセド川、冬、ヨセミテ国立公園、カリフォルニア

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アンセル・アダムス
《ハーフ・ドーム、マーセド川、冬、ヨセミテ国立公園、カリフォルニア》

  • 1938年頃
  • ゼラチン・シルヴァー・プリント
画像:ハーフ・ドーム、マーセド川、冬、ヨセミテ国立公園、カリフォルニア

ハーフ・ドームとは、ヨセミテ渓谷の東端に位置する花崗岩の岩山です。半球を縦に割ったような形状からこの名前で呼ばれており、ヨセミテ渓谷の象徴的な景観の一つとして知られています。急峻に切り立った壁面の側と、丸みを帯びた球状の側との両方が確認できるこのアングルは、西の方角から、ヨセミテ渓谷の底の松林の中を蛇行しつつ流れるマーセド川の中ほどより、晴れた空にそびえるその特徴的な姿をとらえたものです。
主役であるハーフ・ドームはもちろん、前景の松、川面などすべてが鮮明に写し出され、ハーフ・ドームに積もる雪の眩しいほどの白、岩壁や空のグレー、松の木の枝の黒さなど、豊かな諧調によって表現された大自然。自身が生涯惹かれたその美しさを、ありのままに、確かな写真の技術でもって表現しようと追求し続けたアダムスならではの1枚です。

作家プロフィール

アンセル アダムス【あんせる あだむす】

生没年 1902~1984(明治35年~昭和59年)

アメリカ、カリフォルニア州サンフランシスコ出身。14歳の夏、両親が与えたボックスカメラで初めて訪れたヨセミテ渓谷を撮影したことを機に、生涯にわたり国立公園などの雄大な自然の姿を撮り続け、20世紀アメリカを代表する写真家となりました。撮影技術について記した著書の執筆 、グループf64の結成、雑誌の創刊など数々の精力的な活動のほか、自身の愛した自然の保護運動に貢献したことでも知られています。

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